その笑顔をずっと見ていたいと思うから



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視界の端に白い髪が揺れた.

徹夜続きでおぼろげに働いていた頭ではあるが、辛うじて意識を繋ぎ止める.

重い瞼を無理やり開けば、その子供は辺りをきょろきょろ見回していた.

「リーバーさんだけですか?」

「ああ、みんな室長を探しに行ってるんだ.」

山のように仕事はあるというのに上司は何処へ行ってしまったのか・・・.

もはや諦めて笑うしかない.

目の前の彼は、そうですか、と呟いてどこか所在無さ気に瞬きする.

その仕草がなにを求めているのか気付いてやれるくらいには、彼を充分見ているつもりだった.

「おかえり、アレン.」

柔らかい髪を子供にするように撫でてやると、彼はひどく安心したように笑った.

この一言をこんなに喜ぶ子を他に知らない.

ただ無邪気に笑う彼が可愛いと思ったから、屈んで目線を合わせると、

彼は白い頬を仄かに染めて逃げるように顎を引いた.

「僕、リーバーさんには子供扱いされたくないです.」

銀灰色の瞳が訴えるように見上げてくる.

不服そうなのだけれど、朱を残したままの頬では説得力もなくて.

反って幼く見える様を愛おしく思ってしまうのだと、気付く術はどうやら彼には無いらしい.

「子供扱いしてるわけじゃないぞ.」

細い顎に手を掛けくいっと上を向かせる.

ぎゅっと瞑られた睫は微かに震えていて、いつの間にか手は縋るように白衣を掴んでいた.

傷つけたくないから、子供だと思わないと上手く愛してやれなくて、

必死に衝動と葛藤する気持ちなんてこの子は知らないのだろう.

子供にするように髪を撫でて、額にそっと唇をおとした.






短い・・・・(汗
この二人はピュアでほのぼのな恋してればいいと思う今日この頃
08.08.12